ページ公開日:2016年4月3日
ヘリコプリオン
生息年代:古生代ペルム紀前期~中生代三畳紀前期
年代数値:約2億9000万年前 - 約2億5000万年前
体長:3メートル - 4メートル

ヘリコプリオン
Title:And you thought your kid needed braces... | Flickr - Photo Sharing!
Uploaded by Scott Heath
化石産出地:ロシア、北アメリカ、日本、オーストラリアなど
分類:魚類 / 正軟骨頭亜綱 / エウゲネオドゥス目 / アガシゾドゥス科
ヘリコプリオンは古生代から中生代にかけて繁栄していた古代ザメです。
現在では上の画像のように、変わった歯のサメという程度の姿に固定されつつありますが、かつては様々な復元イメージにあふれ、なかには「これがサメなのか?」と思えるほどのものまでありました。
スポンサーリンク
過去の復元イメージ
そのひとつが下図であり、下顎の先が外向きに巻きながら伸びています。
また、同じ下顎でも内向きに巻く復元イメージもあります。

ヘリコプリオン
Title:Helicoprion fossil shark reconstruction (Permian) 1 | Flickr - Photo Sharing!
Uploaded by James St. John
同様に、上顎や背ビレ、尾ビレの先が巻きながら伸びていたり、エイのような姿と口の位置なのに、歯だけが渦巻き状になっている復元イメージなどもあります。
なぜ、それほどまでに復元イメージが定まらなかったのかというと・・・。
「ヘリコプリオンの歯の化石があまりにも特殊であったために、想像される姿が定まらなかった」ということになります。
ヘリコプリオンの歯の化石
下図が歯の化石になりますが、確かにくるくると巻いており、らせん状のノコギリ歯を意味する「Helicoprion(ヘリコプリオン)」という属名の由来にもなっています。

ヘリコプリオンの歯の化石
File:Moulage d'une spirale dentaire d'helicoprion.JPG - Wikimedia Commons
Author:Thesupermat
ところで、軟骨魚類の歯は化石として残りやすいものの、歯以外の部分が化石として残るのは、まれな例になります。
ヘリコプリオンの場合も歯の化石しか見つかっておらず、それだけでは歯の位置や向きを特定するのは困難だったのでしょう。
また、「歯ではなく、防御用のトゲとして背ビレや尾ビレの先にあったのではないか?」と考えた研究者がいたことにも納得できる形ですが、なぜこのような歯をもつにいたったのでしょうか?
現在の復元イメージ
通常、サメの歯は2~3日ごとに交換され、古い歯は抜け落ちていきます。
ところが、ヘリコプリオンの歯は抜け落ちません。
顎軟骨の接合部に、渦巻き状に格納されていきます。
まるで、口の中に丸ノコギリがあるかのような姿になってしまいますが、トップ画像や下の動画で採用されているように、現在の復元イメージの主流になっています。
また、丸ノコギリのような歯は、硬い殻をもつ獲物を切断するのに適していたと考えられています。
古生代や中生代の海で、アンモナイトなどを捕食していたのでしょうか?
スポンサーリンク
関連ページ
参考書籍・参考サイト
MYSTERY OF THE WHORL TOOTH SHARK
Uploaded by
Animal Wire
スポンサーリンク