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プテラノドンの動画と解説

ページ公開日:2016年4月24日

プテラノドンとは?

翼竜類の代名詞ともいえるプテラノドン。
プテラノドンとはプテラノドン科 / プテラノドン属に分類される爬虫類を指し、現在では下の画像の「プテラノドン・ロンギケプス」ただ1種だけを分類する傾向にあります。

ちなみに、翼竜と恐竜の違いについて迷ってしまう方は、こちらの「翼竜類」をご覧ください。

分類:爬虫綱 / 翼竜目 / 翼指竜亜目 / プテラノドン科 / プテラノドン属
翼開長:7 - 8メートル
体重:15 - 20キロ

プテラノドンの画像(撮影場所:大阪市立自然史博物館)

プテラノドン・ロンギケプス
撮影場所:大阪市立自然史博物館
撮影者:当サイトスタッフ/2015年

生息年代:白亜紀後期コニアシアン期 - カンパニアン期
年代数値:約8980万年前 - 約7210万年前
化石産出地:北アメリカ


上の画像のように、ロンギケプスの骨状のトサカは頭部の後ろ側に向いて、細長く伸びることが特徴になります。

また、プテラノドンは歯がない翼竜であり、学名のプテラノドンは「翼があって歯がないもの」を意味します。
学名どおり歯がないので、捕獲した魚類などを丸のみしていたと推定されています。

分類:爬虫綱 / 翼竜目 / 翼指竜亜目 / プテラノドン科 / ゲオステルンベルギア属

最大級の翼開長は9メートル以上にも達することから、プテラノドンの最大種と呼ばれますが、最近はプテラノドン属ではなく、「ゲオステルンベルギア属」として分類される傾向にあります。

別属として分類する場合、正確にはプテラノドンの最大種ではなく、「プテラノドン類の最大種」ということになります。

ゲオステルンベルギア・ステルンベルギの画像(出典:ウィキメディア・コモンズ - Wikimedia Commons)

ゲオステルンベルギア・ステルンベルギ
File:Pteranodon sternbergi pair.jpg - Wikimedia Commons
Uploaded by Kenn Chaplin

また、ステルンベルギの骨状のトサカは上の画像のように、頭部の真上に向いて、斧(おの)のように伸びることが特徴になります。

ちなみに、画像はオスのステルンベルギですが、左下に少しだけ写っているのがメスで、トサカは非常に小さく短いです。

プテラノドンの分類

上記の続きのようにもなりますが、かつては「プテラノドン科プテラノドン属」に10種以上を分類する研究者もいました。

それが再分類によって3種となり、2種となり、現在ではプテラノドン・ロンギケプス1種だけを分類する傾向にあります。

■プテラノドン・ロンギケプス

■プテラノドン・インゲンス
 プテラノドン・ロンギケプスに再分類。

■プテラノドン・ステルンベルギ
 翼開長9メートルに達したことから、プテラノドンの最大種と呼ばれる。

2010年の再評価による論文では、プテラノドン・ロンギケプス1種だけがプテラノドン属に分類されています。

最大種として知られていたプテラノドン・ステルンベルギは、ゲオステルンベルギア・ステルンベルギとして別属に分類されており、下の画像のような3属4種がプテラノドン類(プテラノドン科)として分類されています。

プテラノドン類の頭骨の画像(出典:ウィキメディア・コモンズ - Wikimedia Commons)

プテラノドン類の頭骨
File:Pteranodonts.png - Wikimedia Commons
Uploaded by Matt Martyniuk

A,B,D■Geosternbergia sternbergi
C■Geosternbergia maiseyi
E■ Dawndraco kanzai
F-J■Pteranodon longiceps

プテラノドンのトサカ

上図の補足としてA-Jを3属4種に色分けしましたが、実際の頭骨の画像には成体と亜成体の差や雌雄の差、疑問符などが補足されています。

その結果、骨状のトサカは成体のオスほど長大であることから、性的ディスプレイの役割をしていたとする提唱が有力です。


その他では「熱放散の役割」や、航空機の動翼のような「飛行中のかじ取りの役割」とする提唱などもありますが、それらでは上図の雌雄の差の説明が弱いようにも思います。

プテラノドンの生態

プテラノドンの体高は約1.8メートルで、翼開長は7~8メートルにも達する巨大さなのに、体重はわずか15~20キロしかありません。

人に例えれば、3~6歳の乳幼児程度でしかなく、プテラノドンの巨大さに比べると、あまりにも軽い体重です。


もちろん、体重の軽さは飛行のための進化であり、翼竜類の骨の中は空になっています。
中身のない骨なので体重は軽くなりますが、頑丈さは損なわれます。

また、プテラノドンの骨表面には、羽ばたくための筋肉を付着させるスペースが少ないことから、鳥類のような羽ばたき飛行ではなく、グライダーのような滑空飛行をしていたと考えられています。

エラスモサウルスの画像(撮影場所:海洋堂フィギュアミュージアム黒壁 龍遊館)

エラスモサウルス
撮影場所:海洋堂フィギュアミュージアム黒壁 龍遊館
撮影者:当サイトスタッフ/2015年

プテラノドンは海岸の岸壁などから気流に乗って滑空し、海面を低空飛行しながら、ペリカンのようなくちばしで魚類などをすくい取るようにして捕食していたと考えられていますが、逆に当時の水生爬虫類から捕食されることもありました。

首長竜の「エラスモサウルス」の化石からは、プテラノドンを捕食していた痕跡が見つかっています。

日本のプテラノドン?

北海道三笠市で、プテラノドン属に似ている化石の一部が産出されていますが、プテラノドン属に分類されるかどうかは研究中のようです。

もしも、プテラノドン属に分類されるのなら、「ロンギケプスと同一種なのか亜種なのか、それとも新種なのか?」と、非常に気になるところです。

参考書籍・参考サイト

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プテラノドン(Pteranodon) CG再現
Uploaded by colorcgwork

伝言版の画像

映画のプテラノドン

映画では「プテラノドンが人を鷲づかみにして飛んでいく」というシーンがよく使われています。

2001年の「ジュラシック・パークⅢ」や、2005年の「プテラノドン」などの映画が有名ですが・・・。

プテラノドンの画像(撮影場所:海洋堂フィギュアミュージアム黒壁 龍遊館)
プテラノドン
撮影場所:海洋堂フィギュアミュージアム黒壁 龍遊館
撮影者:当サイトスタッフ/2015年

実際のところ、人の体重に相当する獲物を鷲づかみにしたまま、飛びたてたのでしょうか?

下図はプテラノドンの肘から先の部分ですが、3本の指が確認できます。そして、棒状に長く伸びている部分も指で、第4指になります。

プテラノドンの指の画像(撮影場所:大阪市立自然史博物館)
プテラノドンの指
撮影場所:大阪市立自然史博物館
撮影者:当サイトスタッフ/2015年

プテラノドンの翼は第4指に膜がついただけのものであり、鳥類の翼のような頑丈さはありません。

また、本文にもありますように、羽ばたき飛行ができるほどの筋肉量の確保もできていないうえに、か細い骨で中身は空洞です。

人の体重に相当する獲物を鷲づかみにして飛び立つことは、不可能だったと考えることが一般的なようです。

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