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ウミサソリの動画と解説

ページ公開日:2016年4月3日

ウミサソリ類

生息年代:オルドビス紀中期 - ペルム紀
年代数値:約4億6000万年前 - 約2億5217万年前

ウミサソリの画像(出典:ウィキメディア・コモンズ | Wikimedia Commons)

ウミサソリ「アクティラムス」
File:Acutiramus macrophthalmus.JPG - Wikimedia Commons
Author:ゆうき315

分類:節足動物 / 鋏角亜門 / 広翼網 / ウミサソリ目
化石産出地:ヨーロッパ、北アメリカ

食性:肉食
体長:数センチ - 2メートル以上
体長は種によって大きく異なります。

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主なウミサソリ類

広翼網 / ウミサソリ目に分類される節足動物の総称が「ウミサソリ類」であり、300種ほどが分類されています。

体長:4センチ - 5センチ
生息年代:オルドビス紀

最古のウミサソリと呼ばれるのが「ブラキプテルス」です。
入り江の浅瀬などに生息し、三葉虫や小型甲殻類などを捕食していたと考えられています。

体長:2メートル前後
生息年代:シルル紀

最大のウミサソリ類はトップ画像の「アクティラムス」になります。
「オウクティラムス」とも表記され、最大級では体長2.3~2.5メートルにも達します。

当時の海洋の頂点捕食者であり、30センチ前後にも達する巨大なハサミを使って、原始的な魚類である甲冑魚(かっちゅうぎょ)などを獲物にしていたと考えられています。

ミクソプテルス
体長:1メートル前後、生息年代:シルル紀

ミクソプテルスの画像(出典:フリッカー | Flickr - Photo Sharing!)

ウミサソリ「ミクソプテルス」
Title:Mixopterus kiaeri | Flickr - Photo Sharing!
Uploaded by ★Kumiko★

ユーリプテルス
体長:10センチ - 20センチ、生息年代:シルル紀
ユーリプテルスについては伝言板に書いています。

ウミサソリはシルル紀の最強捕食者

ウミサソリとカブトガニの共通祖先である「パレオメルス」から分化して、最古のウミサソリ「ブラキプテルス」が出現したのはオルドビス紀中期(約4億6000万年前)です。
カンブリア紀最強といわれた「アノマロカリス」は既に絶滅しています。

当時の海洋は大型魚類の出現前であり、魚類の全長は大きくても数十センチ。最大級でも1メートルに満たない程度でした。
また、最古のサメさえ出現していませんでしたので、ウミサソリ類が大型化していくには絶好の環境だったといえます。

シルル紀に入ると、ウミサソリ類の中から体長1メートル前後の「ミクソプテルス」や、体長2メートル以上にも達する「アクティラムス」などが出現し、巨大なハサミを武器にして、海洋の頂点捕食者として君臨します。

ウミサソリの尾

よく見ると、ウミサソリ類の尾は2つに大別できます。
たとえば、上図の「ミクソプテルス」の尾は現生のサソリの針のようになっていますが、トップ画像の「アクティラムス」の尾はマナティのような板状です。

サソリ型の尾は現生のサソリと同じような毒針で、板状の尾は遊泳に適した進化だと考えられています。
先に出現したのはサソリ型の尾をもつウミサソリ類になりますので、板状の尾をもつことによって、生息域を浅瀬から沖合へと拡大していったと考えることができます。

ウミサソリの絶滅

デボン紀前期に入ると、最古のサメ「ドリオドゥス」が出現しますが、全長はまだ50センチほどしかありません。
ところが、デボン紀後期には、二番目に古いサメ「クラドセラケ」が出現します。
全長は約1.8メートルにも達するので、ウミサソリにとっては厄介な相手です。

クラドセラケの画像(撮影場所:海洋堂フィギュアミュージアム黒壁 龍遊館)

クラドセラケ
撮影場所:海洋堂フィギュアミュージアム黒壁 龍遊館
撮影者:当サイトスタッフ/2015年

また、シルル紀後期に現れはじめた板皮魚類(ばんぴぎょるい)はデボン紀後期になると、「デボン紀はもちろん、古生代全体を通しても最大最強」と呼ばれる「ダンクルオステウス」を出現させるまでにいたります。

ダンクルオステウスは体長5~9メートルにも達する肉食魚です。
ウミサソリ類が太刀打ちできる相手ではなく、ただただ逃げ回るだけであり、その復元イメージさえ設けられているほどです。
トップ画像がその一部で、ダンクルオステウスの大きな口が開いています。

こうして、シルル紀の最強捕食者であったウミサソリ類は絶滅への道をたどり、古生代末には完全に絶滅しています。

参考書籍・参考サイト

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Eurypterus
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伝言版の画像

ユーリプテルス

本文でも少し書いていますが、下図がウミサソリ類の「ユーリプテルス」になります。

体長は通常10~20センチ、少し大きくて30センチぐらいですが、最大級では1メートルを超えます。

ウミサソリの画像(撮影場所:海洋堂フィギュアミュージアム黒壁 龍遊館)
ウミサソリ「ユーリプテルス」
撮影場所:海洋堂フィギュアミュージアム黒壁 龍遊館
撮影者:当サイトスタッフ/2015年

ところで、上図のユーリプテルスの尾は現生のサソリのような針状になっていますが、両者の類縁関係はどうなのでしょうか?

ウミサソリはサソリの祖先?

上記については、研究者の間でも意見の分かれるところですが、この欄では肯定説を書いてみます。

小型のウミサソリの一部には、空気呼吸が可能な種がいたと考えられています。

空気呼吸が可能→ガス交換が可能→クモ類の呼吸器官である「書肺」をもっていたということになります。

そして、書肺をもつウミサソリが河口付近の湿った砂地などに上陸して、陸生のサソリが誕生したという提唱になります。

チャグロサソリの画像(撮影場所:大阪市立自然史博物館)
チャグロサソリ
撮影場所:大阪市立自然史博物館
撮影者:当サイトスタッフ/2015年

最古のサソリは4億3000万年前ほど前の「ドリコフォヌス」だとされるので、ウミサソリよりも3000万年ほど遅れて出現したことになります。

ちなみに、上のサソリの画像は現生種の「チャグロサソリ」です。

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