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恐鳥の動画と解説

ページ公開日:2016年4月3日

恐鳥

恐竜絶滅後の地上を支配したのは、「恐鳥」と呼ばれる巨大な走行性の鳥たちでした。

たとえば、画像左の恐鳥「ブロントルニス」は体高3メートル、体重500キロ。
右の恐鳥「ケレンケン」は体高3メートル、体重230キロと推定されています。

恐鳥類の画像(出典:ウィキメディア・コモンズ - Wikimedia Commons)

ブロントルニスケレンケン
File:Brontornis vs Kelenken.jpg - Wikimedia Commons
Author:08pateldan

恐鳥類出現のプロセス

ご存知のように、鳥類の祖先は獣脚類の恐竜だと考えられています。
鳥類は「古鳥類」と「真鳥類」に分けられますが、古鳥類の多くは恐竜のような歯や指をもっていました。

たとえば、下の画像の「始祖鳥」は鋭い歯と、かぎ爪のある3本の指をもっていましたが、古鳥類は白亜紀末に絶滅しています。

一方の真鳥類は飛翔能力を上げるために、歯や指は失われていきます。
また、真鳥類は白亜紀末の大量絶滅を乗り越え、現生に繁栄しています。

始祖鳥の画像(撮影場所:特別展「スペイン 奇跡の恐竜たち」)

古鳥類始祖鳥
撮影場所:特別展 スペイン 奇跡の恐竜たち
撮影者:当サイトスタッフ/2015年

恐竜が絶滅したことによって、それまで占められていたニッチ(生態的地位)が空きます。

空いたニッチに、他の生物が入りこんでいくのは自然界の常ですが、当時の哺乳類はまだ小さく、恐竜が占めていたニッチを補うにはいたりません。
また、古鳥類は恐竜とともに絶滅しています。

真鳥類の一部は自ずと地上に進出し、かつての小型肉食恐竜のような体形と存在になります。
そのような特徴をもつ走行性鳥類の総称が「恐鳥類」であり、系統学的な分類によるものではありません。

代表的な恐鳥

大きくは「ガストルニス類」と「フォルスラコス類」に分けられ、ガストルニス類にはガストルニスやディアトリマなどがいます。
ディアトリマについては伝言板に書いています。

一方、フォルスラコス類にはフォルスラコスやブロントルニス、トップ画像のケレンケンやティタニスなどがいます。
ティタニスについては伝言板に書いています。

分類:鳥類 / ガストルニス目 / ガストルニス科
化石産出地:ヨーロッパ、北アメリカなど

生息年代:暁新統 - 始新統
年代数値:約6600万年前 - 約3390万年前

ガストルニスは体高2メートル、体重200キロ以上。最大では体重500キロにも達したと推定されており、見るからに強靭な足と巨大なくちばしをもっています。

その足で獲物となる哺乳類などを蹴り飛ばし、くちばしでくわえると、獲物が動けなくなるまで地面に叩きつけるような狩りをしていたと想像される肉食性の恐鳥ですが・・・。

2013年以降のカルシウム同位体組成測定などの結果から、草食性であった可能性が指摘されています。

生息年代:暁新統ルテシアン期 - 更新統中期
年代数値:約4500万年前 - 約500万年前

化石産出地:南アメリカ
分類:鳥類 / ノガンモドキ目 / フォルスラコス科

フォルスラコスの画像(出典:フリッカー | Flickr - Photo Sharing!)

フォルスラコス
Title:"The Phorusrhacos Pool" | Flickr - Photo Sharing!
Uploaded by Futurilla

フォルスラコスは体高2~2.5メートル、体重130キロ前後。

前述のガストルニスと同様な狩りをしていたと考えられますが、ガストルニスよりもスリムなぶんだけ速く走れ、時速70キロほどで走れたと推定されています。

参考書籍・参考サイト

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Terror Bird vs. Wolves
Uploaded by National Geographic

伝言版の画像

ディアトリマ?
ガストルニス?

元々はヨーロッパのガストルニスに相当する、北アメリカの恐鳥がディアトリマだと考えられていました。

ディアトリマ(撮影場所:海洋堂フィギュアミュージアム黒壁 龍遊館)
ディアトリマ
撮影場所:海洋堂フィギュアミュージアム黒壁 龍遊館
撮影者:当サイトスタッフ/2015年

特に日本では、チョコラザウルス(チョコボール入りの模型)の影響もあり、ディアトリマという名のほうが広く親しまれています。

ところが、現在では海に隔てらている両大陸も当時は陸続きであり、ディアトリマとガストルニスは同一種だと指摘されています。

ディアトリマ(撮影場所:海洋堂フィギュアミュージアム黒壁 龍遊館)
ディアトリマ(別バージョン)
撮影場所:海洋堂フィギュアミュージアム黒壁 龍遊館
撮影者:当サイトスタッフ/2015年

同一種であれば、先に命名されたのはガストルニスなので、ディアトリマは無効名になります。

ティタニス

最後の恐鳥と呼ばれているのが北アメリカの「ティタニス」です。体高は約2.5メートル、絶滅したのは約40万年前だと推定されています。

そのころの北アメリカは「スミロドン」が群れをなしていた時代です。 単独で動くティタニスは、不利な状況の中で孤軍奮闘していたのでしょうか?

ティタニスが絶滅したのは、1万5000年前だとする見解もあります。

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