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ミーアキャットの動画と解説

ページ公開日:2016年4月3日

ミーアキャット

分類:哺乳類 / ネコ目 / マングース科 / スリカータ属 / ミーアキャット
研究者によっては「ジャコウネコ科」に分類されます。

分布域:アフリカ南部(特にカラハリ砂漠

ミーアキャットの分布域の画像(編集:zoomovie.net)

ミーアキャットの分布域
元地図:世界地図・世界の国旗
ミーアキャットの画像:無料イラスト かわいいフリー素材集 | いらすとや
編集:当サイトスタッフ/2015年

体長:25センチ - 30センチ
尾長:19センチ - 24センチ
体重:0.9キロ - 1キロ

食性:サソリやミミズ、クモ、ムカデ、ヤスデ、カブトムシ、コオロギなど。
小型の哺乳類や爬虫類、鳥や卵、植物の根なども食べます。
サソリの毒には耐性があります。

ミーアキャットの分類

ミーアキャットをジャコウネコ科に分類する学説もありますが、下図の進化系統樹を見る限りでは、ジャコウネコよりもハイエナに近縁になります。


ミーアキャットの進化系統樹(簡易ver.)の画像(作成:zoomovie.net)

ミーアキャットの進化系統樹(簡易ver.)
ミーアキャットの画像:無料イラスト かわいいフリー素材集 | いらすとや
作成:当サイトスタッフ/2015年

ミーアキャットの天敵のひとつに毒蛇のケープコブラがあげられますが、防御のために、ミーアキャットは集団となって立ち向かいます。
まるで、キングコブラに立ち向かうマングースのようです。

そのような姿を見ていると、ブチハイエナのような気性の激しさを感じると同時に、「やっぱり、マングース科の動物なんだな」と改めて思ったりします。


ちなみに前述のように、ミーアキャットは「マングース科 / スリカータ属」に分類するのが一般的ですが、スリカータとはミーアキャットの学名であり、スリカータ属にはミーアキャット1種のみが分類されます。
学名:Suricata suricatta (Schreber, 1776)

ミーアキャットの生態

2匹の繁殖ペアを頂点にした群れを形成します。
群れの基本は「家族」であり、最大では40匹前後にもなります。

繁殖できるのは、群れでの順位が高い優位オスと優位メスのペアだけであり、それ以外の個体は成熟しても繁殖は許されないことが基本です。
繁殖できない個体を劣位個体といいます。

ミーアキャットの画像(出典:ウィキメディア・コモンズ - Wikimedia Commons)

ミーアキャット
File:Meerkat pup.jpg - Wikimedia Commons
Author:Charlesjsharp

優位メスが出産すると、劣位個体はヘルパーとして、子どもの世話や教育をおこないます。
また、劣位のメスは自分が出産しなくても、授乳が可能になります。

ほぼ分布域が重なる「ケープアラゲジリス」の巣を拡張します。
ミーアキャットの前足には鋭い爪があり、地面に穴を掘るのが得意です。
ジリスは地面に穴を掘って巣をつくるリスです。

ミーアキャットの主な分布域であるカラハリ砂漠は、夏の日中の気温は50度にも達する一方で、夜間には20度を下回ります。
このような寒暖の差の激しさも、地面の下の巣穴なら大幅に緩和できます。

ミーアキャットの代表的なポーズといえば、2本足で立っている姿になりますが、大きくは2つの行為に分けられます。

日光浴
たとえ夏であっても、カラハリ砂漠の夜は寒いので、ミーアキャットの群れは身を寄せ合って寝ます。
そして、朝起きたら太陽の光を浴びて、体を温めてから狩りに出かけます。

警戒
自然下での天敵はワシやタカ、トカゲやヘビなどになりますが、特にゴマバラワシをはじめとするワシやタカを恐れます。
そのため、その場で立ったり、木の枝の上に立ったりしながら、空を見まわして警戒します。
ゴマバラワシ:翼開長2メートル以上にも達するアフリカ最大級のワシ。

参考書籍・参考サイト

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Meerkats!
Uploaded by Will Burrard-Lucas

伝言版の画像

ミーアキャットの子育て

ミーアキャットの優位メスは、一度の出産で2匹~5、6匹の子どもを産み、生涯では70匹ほども産みます。

生まれてからしばらくの間は、巣穴の奥で授乳され、3週間ほど経つと巣穴を出て、はじめて群れの仲間たちと顔を合わせます。

ミーアキャットの子どもの画像(撮影場所:京都市動物園)
ミーアキャットの子ども
撮影場所:京都市動物園
撮影者:当サイトスタッフ/2015年

本文にもありますように、子どもたちの世話や教育はヘルパー(劣位個体)がおこないます。

小さな群れでは、仲間たちが狩りにいっている間、ヘルパー1匹で子守をし、エサを与えなければなりません。

しかも、子どもたちの成長に合わせてレベルアップしていくという方法をとります。

最初のうちは死んだり、弱ったりした昆虫を与え、エサを食べることに慣らしていきます。

また、サソリの毒針は取ってから与えたりしますが、だんだんと動くエサに移行していきます。

ミーアキャットの親子の画像(撮影場所:京都市動物園)
ミーアキャットの親子
撮影場所:京都市動物園
撮影者:当サイトスタッフ/2015年

たとえば、上の画像は動物園なので砂場を掘っているだけですが、自然下では地面を掘って、エサとなる昆虫を見つだす手本となります。

また、巣穴に隠れているサソリに対しては、巣穴の外に出す方法や、攻撃の仕方などの手本となり、その場で子どもも実践します。

ミーアキャットは「仕事は見て覚えろ!」などという野暮なことは言いません。

共に行動して実践させるのが、ミーアキャットの子育てであり、教育になります。

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