Top >  現生動物 >

アメリカアカオオカミの動画と解説

ページ公開日:2016年4月3日

オオカミ類は「タイリクオオカミ」と「アメリカアカオオカミ」の2種に分けられます。
このページでは「アメリカアカオオカミ」について書いています。

アメリカアカオオカミ

分類:哺乳類 / ネコ目 / イヌ科 / イヌ属 / アメリカアカオオカミ
分布域:本来はアメリカ南東部(テキサス州、フロリダ州、ルイジアナ州など)

自然下でのアメリカアカオオカミは1980年に絶滅。
現在は飼育下および自然下(ノースカロライナ州のアリゲーター・リバー国立野生生物保護区など)。

アメリカアカオオカミの画像(出典:フリッカー | Flickr - Photo Sharing!)

アメリカアカオオカミ
Title:Bartel_USFWS_pdza_rw8 | Flickr - Photo Sharing!
Uploaded by Red Wolf

全長:1メートル - 1.3メートル
肩高:66センチ - 79センチ
体重:20キロ - 36キロ
食性:主に哺乳類を捕食(ネズミやウサギ、シカ、イノシシなど)し、甲殻類や昆虫、動物の死骸なども食べる。

分類のプロセス

アメリカアカオオカミの分類には様々な学説があり、独立種のオオカミとすることに疑問をおもちの人も多いかと思いますので、まずは分類のプロセスから書いてみたいと思います。

下記①②③の順で、現在の考え方に至ります。


①ハイブリッド説
タイリクオオカミとコヨーテの交雑種(ハイブリッド)だとして、イヌ科の分類から外されていました。
Wayne et al.(1997)

②タイリクオオカミの亜種説
学名「Canis lupus rufus」として、タイリクオオカミの亜種に分類されていました。
Canis lupusはタイリクオオカミの学名。

③独立種説
現在では交雑種でも亜種でもなく、アメリカアカオオカミは独立種のオオカミとして、学名「Canis rufus」で分類されることが一般的です。
(Wozencraft,1993;Silliro-Zubiri,2009)

ドールとの混同?

トップ画像のアメリカアカオオカミは、単に「アカオオカミ」と呼ばれることも多いです。
また、名前どおりアメリカに分布します。
ちなみに、英名では「Red wolf(レッドウルフ)」と呼ばれます。

一方、上の画像はアジアに分布する「ドール」ですが、ご覧のように赤っぽい体毛をしていることから、別名では「アカオオカミ」とも呼ばれますが、オオカミではありません。
英名では「Red dog(レッドドッグ)」と呼ばれるイヌ科の動物です。

日本では、どちらも「アカオオカミ」とも呼ばれることから混同されそうですが、分布域も分類もまったく異なる別属別種の動物になります。

参考書籍・参考サイト

スポンサーリンク

Red Wolves Romp in the Snow
Uploaded by nywolforg

伝言版の画像

アメリカアカオオカミの再導入

本文にもありますように、自然下でのアメリカアカオオカミは1980年に絶滅しています。

絶滅の原因は、家畜を襲う害獣として駆除されたことになりますが、絶滅前に十数頭を捕獲して飼育していました。

アメリカアカオオカミの画像(出典:フリッカー | Flickr - Photo Sharing!)
アメリカアカオオカミ
Title:Red Wolf | Flickr - Photo Sharing!
Uploaded by Jim Liestman

自然下での絶滅宣言から7年後の1987年、飼育下で繁殖したアメリカアカオオカミは、ノースカロライナ州の「アリゲーター・リバー国立野生生物保護区」にリリースされました。

上記の保護区は三方を川で囲まれていることから、交雑する恐れのあるコヨーテが少なく、再導入プロジェクトを実行するには理想的な場所でした。

2007年度の情報によると、飼育下では207頭、自然下では100頭以上になっていると伝えられています。

スポンサーリンク


ページ
TOP